企業リスク情報誌『SAFETY EYE NEO』

No.6(2012年8月発行)温暖化対策の新潮流 サプライチェーンの温室効果ガス管理で競争力アップ

ESG/CSR/環境

本誌、『SAFETY EYE NEO』は、NKSJ リスクマネジメントが、企業におけるリスクマネジメント実践の推進に役立てていただくことを目的に、毎回、企業を取り巻くリスクに関連するテーマを特集しています。

今回は「温暖化対策の新潮流 サプライチェーンの温室効果ガス管理で競争力アップ」をテーマに取り上げました。
米国エネルギー省によれば、2010 年の全世界の温室効果ガス(GHG)排出量は、2009 年と比較をして5.9%増加し、過去最大の年間増加量になりました。排出量の増加は、今世紀末の平均気温が20 世紀末に比べて4 度(予測の幅は2.4 ~ 6.4 度)上昇するとした気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最悪シナリオの想定を上回る勢いとなっており、さらなる気温上昇の恐れもあるとされています。
2012 年は気候変動に対する主要国の削減目標を定めた京都議定書の最終年度になっています。
しかし、すべての主要排出国が参加する法的拘束力を持った新しい議定書策定に向けた国際交渉は難航を極めています。国家間の温暖化防止に関する枠組みの構築がなかなか進まない一方、国家間の枠組みにとらわれず、企業単位での温暖化対策の国際ルールづくりが活発化しています。
温室効果ガス排出量の見える化は、今や世界的な動きとなっており、多くの企業が温室効果ガス排出量を算定・公表し、その削減に取り組んでいます。本誌では、当社CSR・環境本部 環境事業部 主任コンサルタント 針生洋介が、温室効果ガス排出量の算定・報告をめぐる国際的な動向、GHGプロトコル“スコープ3”基準の概要、企業への影響やメリット、日本国内および海外企業の事例について紹介します。

1. 原料調達から廃棄に至るまで責任を負う時代へ
2. 世界の大企業が導入するGHG プロトコル“スコープ3”基準
3. 投資家も注目する企業の温暖化対策
4. 納入先企業も注目するサプライヤーの温暖化対策
5. 海外企業に見習う取り組みのポイント
6. 国内先進企業に学ぶ戦略的温室効果ガス管理
7. おわりに

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