企業リスク情報誌『SAFETY EYE』

No.34(2008年6月発行)企業の社会的責任としてのBCMと地域連携

事業継続(BCM)

本誌「SAFETY EYE」では、損保ジャパン・リスクマネジメントが、企業のリスクマネジメント実践の推進に役立てていただくことを目的に、毎回、企業を取り巻くリスクに関連するテーマを特集しています。今回は「企業の社会的責任としてのBCMと地域連携」というテーマを取り上げました。
我が国でも、事業継続マネジメント(Business Continuity Management: BCM)の重要性が広く認識されつつあります。その中でも、BCMを企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility: CSR)として捉える動きが注目されています。すなわち、BCMを、企業が社会に対して果たすべき「責任」のひとつとして位置づけるものです。さらに、最近ではBCMにとどまらず、災害協力等を通じて企業が地域に貢献することも、CSRの一環として考えられるようになってきています。
第一章では、「BCMと地域連携の重要性」というテーマで、日本政策投資銀行の野田健太郎CSR支援室長より、企業による災害協力の事例ふまえながら、CSRの観点からみたBCMの重要性についてご執筆いただきました。
また、第二章では、ハリケーン・カトリーナ災害時における米国企業の災害協力について、その取り組み事例を、当社主任研究員の横山歩が執筆いたしました。国や制度は異なりますが、米国の企業がそれぞれ特性を生かして行った支援の様子を解説しております。

第1章 BCMと地域連携の重要性
1. 事業継続マネジメントとは
2. BCMが求められる背景
3. BCM策定の現状
4. 国、自治体のBCM
5. 自治体等によるBCM普及事業
6. 地域連携とBCM
7. 地域連携の重要性

第2章 ハリケーン・カトリーナと企業の災害協力
1. 米国の特徴
2. ハリケーン・カトリーナ災害における米企業の災害協力
3. おわりに

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