日本に"Product Liability"という言葉が初めて紹介されたのは1970年代の初頭でした。その後、社会学者エズラ・ヴォーゲルによる1979年の著書『ジャパン・アズ・ナンバーワン(Japan as Number One)』がベストセラーとなる1980年代初頭から、自動車、家電、産業機械といった業界の日本企業における団塊世代の社員は、米国への製品輸出を通じて「米国のPL事情」を身にしみて学びました。「来週、また米国のPL裁判でデポ(証言録取、deposition)に行ってきます」といった会話がよく交わされたものです。しかし、米国のPLを肌で感じた団塊世代は定年を迎え、会社を去っていきました。今では多くの企業が、新人教育の講師どころか、PL教材のテキストにも困る状況になっています。そこで、今回は団塊世代の生き残りが「化学品の新人教育教材」を作成しました。本資料を、化学品以外の他の業界でもご活用いただければ幸いです。