南米コロンビアPL法――コロンビアに導入されたPL法理の紹介(170324)

外務省の発表によれば、『コロンビアは、1980年代の中南米債務危機にも唯一債務繰延を実行せず、一貫してプラス成長を記録し、堅実な経済運営と良好なパフォーマンスを誇ってきました。1999年には1932年以来のマイナス成長を記録しましたが、2000年以降は持ち直し、継続的に成長を続けている。』とのことです。日本からは、鉄鋼、自動車、ゴム製品など1,174億円相当がコロンビアに輸出され、日本へは、コーヒー、切り花など1,169億円相当がコロンビアから輸入されている(2015年財務省貿易統計)そうです。

※出典:外務省「コロンビア共和国(Republic of Colombia) 基礎データ」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/colombia/data.html

このたび、このコロンビアでPL法理が導入されたとの情報を得ました。タイやベトナムのPL法制定の時のようにアンテナを立てていなかったので迅速な情報提供はできませんでした。お恥ずかしい話ですが、コロンビアのPL法理の施行から5年も経過しての報告です。情報提供が遅れた分のお詫びも兼ねて、今回は関連法令(原文スペイン語)のPL関連条文をできるだけ丁寧に幅広く翻訳しました。そして、前段に「コロンビアのPL法理の導入の流れ」や「コロンビアのPL法理の概要」をつけ、短時間でコロンビアのPL法理の全容をつかめるようにしました。

韓国でのPLをとりまく現状とリスクを把握するという点で、本資料が貴社のリスクマネジメントにお役に立てば幸いです。

<コロンビアPL法理の概要における目次紹介> 
(1)安全である権利
(2)クレームをする権利
(3)製造物の範囲
(4)欠陥の定義
(5)欠陥の推定
(6)過失の認定
(7)責任主体・連帯責任
(8)損害賠償の範囲
(9)賠償責任の限度額
(10)懲罰的賠償金
(11)原告の立証義務
(12)挙証責任の転換
(13)被告側抗弁事由
(14)責任排除条項
(15)出訴期限(時効)
(16)法定責任期間
(17)法的保証期間
(18)欠陥製品の製造、輸入、流通業者の官庁への通知義務 
(19)集団訴訟

本号末尾には、関連条文の試訳と条文原文を付けています。本資料が貴社のリスクマネジメントにお役に立てば幸いです。
*キーワード:コロンビアのPL事情、コロンビアのPL法理、コロンビアの消費者保護法、コロンビアPL法理導入
*地域:南米、コロンビア