避妊具のPL判例の動向(000628)

避妊具のPLというとダルコンシールドが有名です。PL訴訟のために製品回収を行い、最終的 には破産してしまったケースです。今回はこのダルコンシールド訴訟のまとめと、その後の訴訟受け皿会社へのPL訴訟ケースを紹介します。    

避妊具の成功率は100%ではありません。製品に欠陥はないケースでもユーザーの取扱不備などにより意図せぬ妊娠を生じます。そのような製品へのPL責任を容易に認めると、避妊具を製造するメーカーが激減し、社会的有用性が大いに損なわれます。避妊薬ピルの製造メーカーも一時期PL訴訟が原因で激減しました。このような不可避的に損害発生を伴う特性を持った製品は避妊具や医薬品以外にもあるはずです(一部の食品や化学原料など)。

今回は製造メーカーが限定される製品のPL特集ですが、PL訴訟に共通した参考点があると確信しています。