再燃するか?米国携帯電話PL訴訟 (020603)

携帯電話は、1992~1993年頃から「携帯電話から発生する電磁波により、脳に悪性脳腫瘍(癌)が発生または増悪する危険性」が指摘され、多くのPL訴訟が起こされ、大きな社会問題となってきました。

しかし、その後、各界での研究が進められ、それほど心配する状況ではないとの報告が相次ぎました。明確に白と断定されたわけではありませんが、限りなく白に近いとの印象でした。

このような流れを受け、PL訴訟も沈静化したように思われてきましたが、2000年の英国の消費者専門誌での電磁波回避装置の有効性をめぐってのテスト結果が報道され、電磁波の潜在危険性が再びクローズアップされたり、米国における訴額8億円の携帯電話メーカーへのPL訴訟などが契機となり、携帯電話の電磁波問題が再び注目されています。

今回のPL情報では、この携帯電話のPL問題を取り上げ、再燃化(?)の背景を探ってみました。