外科手術支援ロボットとPL訴訟――ダビンチ手術システムのPL判例紹介(171116)

日本はロボット大国と言われています。事実、産業用ロボットの世界売上高ランキングを見ると、第1位はスイスのABB社ですが、第2位、3位、4位、6位、7位は日本メーカーです。用途から見たロボットの種類も、溶接ロボットのような「産業用ロボット」、介護ロボットや清掃ロボットのような「サービスロボット」、ホンダのASIMOやソニーのアイボのような「ヒューマノイドロボット」と多種多様です。

今回は、産業用ロボットの一種である「医療分野のロボット」、「外科手術支援ロボット」を取り上げます。最近では医療TVドラマでも遠隔操作ロボットとして、米国から日本の患者を手術するという設定で手術が行われていました。しかし、これは夢物語ではありません。現実にそのようなロボットは存在しています。その代表格が米国インテュイティブサージカル社(Intuitive Surgical Inc.)が開発した「ダビンチ手術システム」です。

本資料では、PL追及が世界一厳しい米国、賠償額が世界一高額な米国において、製品の欠陥が患者の死亡事故や重大な後遺障害に直結する「外科手術支援ロボット」の分野で、ダビンチ手術システムのメーカーがどのようにしてPL訴訟に巻き込まれ、どのようにPL訴訟に対処しているか調べてみることにしました。

また、本資料では米国におけるダビンチ手術システムのPL判例、医療過誤判例を調べ、数多く抄訳し収載しています。そして、これらのPL判例を踏まえ、(1)対抗する日本の外科手術ロボットメーカーは、ダビンチ手術システムとどのように向き合うべきか?(2)ダビンチ手術システムを導入する病院はどうあるべきか?(3)患者はどのように対処すべきか?について解説しています。
本資料が貴社のリスクマネジメントにお役に立てば幸いです。

*キーワード:ロボットのPL判例、ロボットのPL、手術支援ロボット、ダビンチ手術、ME機器、MD機器、プロダクトライアビリティ、製造物責任
*地域:米国、日本