製品の誤用とPL(050516)

製品に起因した事故が発生した時の「製品の誤用」問題は、情報格差によるメーカーとユーザーとの感覚の違いが表面化しやすい問題と言えます。メーカー側に賠償責任が生じる「合理的に予見可能な誤用(reasonably foreseeable misuse)」なのか?予見は可能だが賠償責任は生じない「予見可能だが対処しなくてよい誤用(unreasonably foreseeable misuse)」なのか?の区分が難しいのです。

そこで本号では、この2つの誤用の区分にスポットを当て、それぞれの米国および日本の誤用事例・判例を紹介しています。感覚的に、この区分を感じ取っていただくのが本号のねらいです。