承継会社責任理論(051025)

米国においては企業買収(M&A)がさかんです。日本でも、M&Aはさかんになりつつあります。ここで、企業買収などによって、製品を製造した法人としての元のメーカーが事実上存在しなくなってしまっても、市場に出た製品はまだ使用され続けています。もし、そのような製品に欠陥があり、製品によって傷害などの事故が発生した場合、被害者の救済はどうなるのでしょうか?
この疑問に応えるために、今回は、企業合併や、製造設備や暖簾(のれん)の譲渡に伴う「PL上の責任の移転」について、米国における基本法理について解説します。